エポキシレジンって興味はあるけど、どんな特徴があるか良く分からないと悩んでいませんか?
この記事を読めば、エポキシレジンの特徴がよく良く分かります。
妻がレジンを初め12年、夫婦でレジン専門店 happy resin を初め、まる8年。
この記事では、エポキシレジン
- 7つの特徴
- 作品例
- 基本的な使い方
- UVレジンとの違い
を掲載しています。
記事を読み終えると、作品制作にエポキシレジンが適しているかどうかが分かるようになります。
エポキシレジンを楽しむうえで必要なものはこちらの記事を参考ください。
目次
エポキシレジンとは?
エポキシレジンは「主剤」と「硬化剤」2つの液を混ぜ、化学反応で固まる樹脂です。
主剤と硬化剤を混ぜる割合は商品ごとに違います。
エポキシ樹脂とエポキシレジンは呼び名が違うだけで同じものをさします。
主剤と硬化剤の配合比の計算が苦手な方はこちらの表を参考にして下さい。
エポキシレジン7つの特徴
エポキシレジンの7つの特徴を紹介します。
- 高い透明度
- 厚みのある立体物が作れる
- 硬化に1日~2日ほどかかる
- 落としても割れない強度
- 耐熱性は低い
- 黄変する(経年変化で黄色くなる)
- 固まると無害(完全に固まったアクセサリーは身に付けても肌に影響ありません)
一つずつ詳しく見ていきましょう。
私の主観によるものです。
エポキシレジンの商品によっても特徴は異なります。
①エポキシレジンの高い透明度
エポキシレジンの透明度は高いです。
最近は透明度が高いUVレジンやUV-LEDレジン液が発売されていますが、それでもまだ、エポキシレジンの方が透明度が高い印象を受けます。
また、質の高いエポキシレジン液で作るとガラスのような透き通るような透明感と滑らかな質感、手触りがあります。
曇ったような仕上がりになっても手順をきちんとふみ、研磨をするとレジンは輝きます。
レジンの研磨方法はこちらの記事をご覧ください。
②エポキシレジンは厚みのある立体物が作れる
エポキシレジンは立体物を作るのに向いています。
主剤と硬化剤を混ぜ、化学反応で固まるからです。
紫外線で固まるUVレジンでは、たくさんビーズを入れたり、着色剤が多いと紫外線があたらない部分があり、固まらずベタベタするといった硬化不良になることもあります。
エポキシレジンは化学反応で固まるので、硬化不良がおこりにくいです。
厚みのある大きな作品作りにはエポキシレジンが向いています。
UVライトを使わない
エポキシレジンはUVライトを使用しません。
主剤と硬化剤を入れ、よくかき混ぜるとそのまま化学反応で固まります。
UVライトに入れたり、太陽光が当たる場所に置く必要はありません。
エポキシレジンは、UVライトを使いません。
③エポキシレジンは硬化に1日~2日ほどかかる
商品の種類によっても差がありますが、エポキシレジンは、硬化に約1日~2日かかります。
主剤と硬化剤が化学反応をし、ゆっくりと固まります。
④エポキシレジンは落としても割れない強度
エポキシレジンで作ったアクセサリーの強度は、落としても割れたり、欠けたりすることはほとんどないです。
ガラスと見間違えるくらいの透明感があるので、割れそうにみえますが、頑丈です。
すごく大きな重量があるものを落とせば、もちろん割れるとは思います。
過去に数千個の作品をエポキシレジンで制作していますが、アクセサリーくらいの大きさのもので、落として、割れたものは見たことがありません。
アクセサリーの素材名がエポキシレジンと書かれていたら、落としたりして、本体が壊れることはほぼないと思います。
※ただし、傷はつきます。その場合も先ほどの研磨の記事をご覧ください。
⑤エポキシレジンの耐熱性は低い
エポキシレジンは熱に弱いです。
40~50℃くらいのところに置いていると薄い板みたいなエポキシレジンだとフニャとなります。
夏場のガンガン照りの車内に置いていた板状のエポキシレジンは硬いグミみたいな感じで簡単に曲がりました。
その後、冷めるとまた固まります。
エポキシレジンの作品を温度が高いところにはおかないようにしましょう。
⑥エポキシレジンは黄変する
レジン全般に言えますが、エポキシレジンは黄変(経年変化で黄色くなる)します。
エポキシレジン液の商品によっても黄変のしやすさは異なりますが、基本的には経年変化で液自体が黄色くなります。
画像は、縦に同じメーカーのエポキシレジン。
エポキシレジンは経年変化で黄色くなります。
おすすめエポキシレジン液
黄変しにくいエポキシレジン液はどれ?と言われたらコレ
6年ほど使っているので、黄変のなりにくさは立証済み。
透明感抜群で、気泡抜けも良いです。
10年間で10種類以上のエポキシレジン液を使用していますが、このレジン液が今のところベストです。
⑦エポキシレジンの毒性は固まると無害
エポキシレジン液は固まると無害です。
しかし、エポキシレジン液、特に硬化剤の毒性が高いです。
今も流通しているエポキシレジン3商品の危険有害性の情報を記載した文書(安全データシート)が手元にありますが、エポキシレジン液は絶対に手で触らないようにしましょう。
大事なので、もう一度言いますが、エポキシレジン液は固まると無害です。
完全に固まったエポキシレジンのアクセサリーを肌に身に付けても全く問題ありません。
エポキシレジン液を手で直接触らない
一番可能性があるのが、制作中にエポキシレジン液が皮膚、特に指先につくことです。
『手にエポキシレジン液がついた場合は、すぐに余分なエポキシレジン液を拭き取り、石鹸水で良く手を洗ってください!』
と書いた取り扱い説明書が多いですが、石鹸ではエポキシレジン液は落ちないです。
手についたエポキシレジン液の落とし方はこちらの記事を参考ください。
揮発したエポキシレジン液を吸い込まない
揮発したエポキシレジンを吸い込まないようにしましょう。
こちらも吸入するのは体によくないです。
換気を行いながら、エポキシレジン専用のマスクをすることをおすすめします。
エポキシレジンで作れる作品例
ダイニングのような大きな作品からアクセサリーまで幅広く制作することできます。
すごく奥深いので、エポキシレジンを趣味にすると一生楽しめますよ。
エポキシレジンの作品例はこちらのギャラリーをご覧ください。
エポキシレジンの使い方
エポキシ樹脂の透明感を感じて頂くのは、型を使うのが一番です。
型を使ったバングルの作り方を簡単に紹介します。
基本的な手順は以下の通りです。
- デザインを考える
- 主剤と硬化剤を計量し、よくかき混ぜます。
- 必要であれば、エポキシレジン液を着色します
- 型に流し込みます。
- パーツを封入します。
- 硬化します。
- 層を作ります。
- バリを取り、研磨
- 金具付け
- 完成です。
①デザインを考える
②計量、混合
④型に流し込みます
⑤パーツを封入する
⑦層を作る
完成!
透明なエポキシ樹脂を半分流し、チェーンやホロ、チャトンを閉じ込め2日間硬化させます。
薄く緑に着色したエポキシ樹脂を流し、硬化。型から取り外し、バリを取ります。
耐水ペーパー、コンパウンドで研磨して、完成です。
エポキシレジンとUVレジン(UV-LED)の違い
レジンの種類 | エポキシレジン | UVレジン(UV-LEDレジン) |
透明度 | ◎ | 〇 |
硬化方法 | 化学反応 | 紫外線(LED) |
硬化時間 | 約1日~2日 | 約1分~6分 |
制作出来る物 | 厚みのある立体物 | 紫外線があたる薄い物 |
使用可能な型 | 不透明も可 | 透明のみ |
黄変 | する | する |
価格 | 〇 | △ |
状況に合わせたレジン液の選び方はこちらもご参考ください。
エポキシレジン液はどこで売っているの?
- ダイソーやセリアなどの100円均一は販売していません
- ホームセンターでは取り扱っていません
- 手芸専門店でも販売していないお店があります。
- 通販向け商品です。
(2021年5月5日現在)
まとめ
今日の内容をもう一度整理します。
エポキシレジン7つの特徴
- 高い透明度
- 厚みのある立体物が作れる
- 硬化に1日~2日ほどかかる
- 落としても割れない強度
- 耐熱性は低い
- 黄変する(経年変化で黄色くなる)
- 固まると無害(完全に固まったアクセサリーは身に付けても肌に影響ありません)
エポキシレジンとUVレジン(UV-LEDレジン液)の違い
レジンの種類 | エポキシレジン | UVレジン(UV-LEDレジン) |
透明度 | ◎ | 〇 |
硬化方法 | 化学反応 | 紫外線(LED) |
硬化時間 | 約1日~2日 | 約1分~6分 |
制作出来る物 | 厚みのある立体物 | 紫外線があたる薄い物 |
使用可能な型 | 不透明も可 | 透明のみ |
黄変 | する | する |
価格 | 〇 | △ |
- 大きな作品を作りたい!
- レジンの中に一度にたくさんの封入物を閉じ込めたい!
- 不透明な型を使いたい!
このような作品を作りたい方には、エポキシレジンは向いています。
少し大げさかもしれませんが、エポキシレジンは、UVレジンに比べ10倍以上作品の幅が広がりますよ!
エポキシレジンに興味をもたれた方、安全面だけ気を付けて、是非エポキシレジンを楽しんで見て下さい。
エポキシレジンを楽しむうえで必要なものはこちらの記事を参考ください。
こんにちは。三枝です。