レジンに関するお客様からの質問にお答えしていきます
レジン枠をマスキングテープでとめて、着色剤でUVレジン液に色を付けて、硬化したんですが、マステを剥がすと裏がまだベトベトと液状でした。裏もすぐに硬化しましたが、色を付けていないときは、このような状態になりませんでした。何が良くなかったのか教えていただけますか?
きっと、同じように悩まれている方は多いと思いましたので、こちらでお答えしていこうと思います。
この記事を読むと、レジン枠(空枠)にマスキングテープで底を作り、着色したレジン液を流して、硬化させ、マスキングテープを剥がすとベタベタしてる時に想定される原因とどうすればよいのかの改善方法がわかります。
この記事を書いている私は、妻がレジン歴まる12年、夫婦でレジンの専門店として独立してまる8年、レジンの専門家として経験したことをお伝え致します。
目次
原因:未硬化(ベタベタ)の原因は紫外線があたっていない
結論から言うと、UVレジン液に紫外線がきちんとあたっていないことが原因だと思います。
UVレジン液は紫外線があたり硬化します。
逆に紫外線がきちんとあたっていないとUVレジン液は未硬化(ベタベタ)の状態のままです。
黒い遮光ボトルに入ったUVレジン液は必要な時にボトルから出し、太陽光やUVランプで紫外線を当てることによって硬化します。
お問い合わせ内容から2点気になることがありましたので、考えられる原因を順番にお伝えしていきます。
マスキングテープは紫外線を通さない
原因の一つ目がマスキングテープを使用している点です。
マスキングテープは色付きで透明ではないので、紫外線を通しません。
紫外線を通さないので、レジン枠(空枠)からマスキングテープを外した時にレジンとマスキングテープの接地面がべたつくことは多いです。
レジン枠(空枠)の底を作るのにマスキングテープはお勧めできません。
着色剤の入れすぎ
原因として考えられる2つ目が着色剤の入れすぎです。
UVレジン液に着色剤をたくさん入れると硬化不良が起こりやすいです。
着色剤には硬化能力がないです。あくまでも色をつけるためだけのものです。
着色剤の容器を見ていただくとわかりますが、透明で紫外線を通すものが多いです。
UVレジン液に対して、着色剤を入れすぎると硬化不良の原因になります。
解決策 UVレジン液に紫外線があてり、きちんと硬化するようにする
便利ツールを使う
レジン枠(空枠)の底を作るときには紫外線を通す透明なシール、フィルムを使うのがおすすめです。
レジン枠の(空枠)を作るのは好きな大きさにカットできて、透明、剥がした後のシール後もほとんど残らない空枠シールがおすすめです。
裏面からも紫外線をあてる
ご紹介した空枠シールなどの透明フィルムを使用すると、シールがついた状態でレジン枠(空枠)ごとひっくり返し、裏側からも紫外線を照射することができます。
裏側からも紫外線を当てることによって、シールを剥がした時の作品の未硬化(ベトベト)状態を防ぐことができます。
紫外線に当てる時間を長くする
着色したレジン液は硬化しにくいです。
透明なレジン液に紫外線をあて、硬化させる時よりも硬化能力のない着色剤が入っているため、着色したUVレジン液は固まりにくいです。
いつも硬化にかけている時間より、長めに紫外線を照射させるとよいです。
どれだけの時間照射したらよい
UVレジン液の種類によって、硬化時間は大幅に異なります。
透明のUVレジン液での硬化時間からさらに余分に紫外線を照射するようにしてください。
まとめ:レジン枠(空枠)を使用する際はマスキングテープを使わない
マスキングテープは、紫外線は透過しないので剥がすと剥がした面が硬化不良になっていることが多いです。
下の画像はお客様から頂いた比較画像です。
左:マスキングテープ 右:空枠シール
もう一度気を付けたいことをまとめると
・レジン枠(空枠)の底は透明フィルムを使用し、透明フィルムを剥がす前に裏側からも紫外線を照射する。透明フィルムは空枠シールがおすすめ。
・着色したレジンは硬化しにくいので、長めに紫外線をあてる
この2点を改善するだけで、硬化不良は劇的に減ります。
ぜひ一度お試しください。
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