今日は、石膏レジンの作り方をお伝えしていきます。
石膏レジンって何!?という方は
石膏レジンの魅力!とにかく楽しく可能性が広がります をご覧ください。
手作り全般に言えることですが、うまく作れない、なぜうまく作れないかわからないと段々作るのが嫌になっていきます。
石膏レジンすごく楽しいです。
楽しさが分かる前に、こんなの面白くない!となるのは私も悲しいので、綺麗に作る、気をつけたいポイントを書いていきます。
それでは、作り方の前に必要な材料、道具です。
石膏レジンを作るために必要な材料、道具
①石膏

②水

③容器 3つ

④かき混ぜ棒

⑤スケール

⑥型

⑦つまようじ

①石膏は種類によって出来上がりは変わってきますが、こちらの石膏がおすすめです。
石膏レジンに適した攪拌時間が短く、強度のある樹脂入り硬質石膏の販売ページはこちら
③容器は、石膏を量り入れる容器と水を量り入れる容器、最初に水を入れておく容器の計3つ必要です。
いびつな形ではなく、底の丸い形のプラスチックのプリンなどのカップを綺麗に洗って良く乾かしてから使いましょう。
特に水を量り入れた方の容器で混ぜるので、こちらは形が整った少し大きめのものの方が良いです。
④かき混ぜ棒は、画像のようなアイスのスプーンがとっても使いやすいです。
⑤スケールは0.1g単位で計量できるものが良いです。

⑥型はシリコン製の柔らかい型が扱いやすいです。
UVレジンのように固まった石膏を力づくで剥がすと石膏が壊れやすいです。
型をやさしくめくり取り外すのが、綺麗に作るポイントになります。
レジンの道具は記載しませんでしたが、たったこれだけでできます。
これなら道具も簡単に準備できそうじゃないですか?
マスクは必須
始める前に一つ重要なこと。
石膏を作るときはマスクを着用し、鼻と口を保護してください。
石膏は粒子が細かく、少しの作業で舞いやすいです。
特に長期間大量に吸い込むとじん肺(粉塵や微粒子を長期間吸引した結果、肺の細胞にそれらが蓄積することによって起きる肺疾患)の恐れもあるので注意が必要です。
これは別に石膏だからというわけではないです。
レジン、木工作業などの研磨など、粉塵が発生する作業の場合はマスクが必須です。
安全メガネの着用も望ましい
石膏の粉塵が目に入らないように保護メガネもつける方が良いです。
石膏レジンの作り方
さて、それでは石膏レジンの作り方です。
全体の流れをすごく簡単にお伝えすると、石膏と水を混ぜ、型に流し、石膏が乾燥したら型から取り出す。
出来た石膏の上からレジンを流すです。
先ほどご紹介した石膏は、重量比で石膏と水を3:1の割合で計量しないといけないので、今回は石膏30gに対して、水10gの割合で作っていきます。
1.石膏を計量する

スケールに容器を置いて、メモリを0にリセットします。

スプーンを使い、石膏を袋から取り出し、容器にそーっと移していきます。
石膏は飛び散りやすいので、気をつけて下さい。

2.水を計量する

別の空容器を用意します。
こちらも水の入った容器からスケールの上の空容器に移して水を10g量ります。
微調整が難しい場合は、スポイトやスプーンで計量しましょう。
3.石膏を水が入った容器にいれる

先ほど計量した石膏を計量した水が入った容器に入れるようにしてください。
試しに水を石膏の中に入れてみましたが、混ざりが悪くなりました。
4.放置

約1分間放置。石膏と水をなじませます。
5.攪拌

石膏と水を約1分間混ぜます。
この時に気泡を入れないように注意してください。
ゆっくりやさしく混ぜましょう。
6.石膏を型に流し込む

ここでもスプーンは大活躍です。
ここで覚えておいてほしいテクニックを2つご紹介します。
①先に型全体に石膏を流す
型への石膏の流し方はレジンと同じで先に石膏を少し流し、軽くトントンと落としますと均一に広がっていきます。
細かいところは、つまようじで誘導してあげましょう。
こうして型全体に石膏をいきわたらせ、その後必要な厚みになるように石膏を流し込んでいくと全体に綺麗に石膏を流すことが出来ます。
足した後も軽くトントンと数回落としますと均一に広がります。
全体に広げずに、勢いよく一点から流していくと型から漏れやすいので注意が必要です。
②固くなってきた石膏は混ぜると柔らかくなる
作業にもたつくと石膏が固まってきて非常に焦ると思います。
石膏が固まってきたなと思ったら、カップの中の石膏なら混ぜると柔らかくなります。
型に流した石膏の表面が固まりかけであまり綺麗にならなかった場合もスプーンや細い場所ならつまようじで表面をツンツンつつくだけで固くなった石膏がだんだんと液状化していくので、表面を綺麗に平らにすることができます。
7.空気抜き

パウンドケーキの空気抜きの要領と同じで、型を5mmくらい浮かし落とします。
何度かトントンと落とし、石膏の中の空気を抜きます。
空気の部分は空洞になってしまうので、しっかり空気を抜きましょう。
あまり高いところから勢いよく落とすと中の石膏が漏れてしまうので要注意。
8.硬化

約1時間以上乾燥させます。
きちんと固まっているか心配な場合は、もう少し時間をかけて乾燥させても良いです。
その日の気温や制作するものの大きさ、厚みなどによって変わるので様子を見ましょう。
9.脱型

型から石膏を取り出します。
非常に簡単に取り出すことができます。

型の厚みが薄いと型から取り出す際に石膏が壊れてしまいます。
10.石膏完成
香水瓶の形の石膏が完成です。
11.UVレジンでコーティング

石膏の上からUVレジンでコーティングするとこんな作品を作ることが出来ます。
11から12の変化に驚かれた方もいるかもしれないですが、今回UVレジンの部分は省略しました。
石膏で作ったパーツを埋め込んでも非常に可愛いです。
下地に石膏のマットなホワイトカラーがくるので、前面のレジン部分の色が鮮やかに見えるのもこの石膏レジンの魅力です。
型で石膏を作って、その上からレジンコーティング、これが一番基本の作り方になります。
作り方応用技術
型から離型しないでそのままUVレジン

枠があった方がUVレジンが作りやすいという方は型全部に石膏を流さず、UVレジンを流す高さを残しておくのも一つの方法です。
しかし、UVレジンで補強されるとはいえ、あまりにも石膏の厚みが薄いと強度が弱くなるので注意が必要です。
型全体に石膏を流さない




型を傾けて、石膏を流し、よく乾燥した後、UVレジンを流していくとこんな作品もできます。
型に流す順番を逆にする場合は要注意


型に先にUVレジンを流し硬化させた後に、石膏を流すと型から取り出すときに石膏とレジンが綺麗に剥がれます。
必ず流す順番は、石膏を流した後にレジンです。
石膏に意図して模様をつけたい場合は、先に型の内部の模様をつけたいところにレジンを流しておくと面白い作品が出来そうです。
石膏の強度に関して
あくまで、今回使用した当店がおススメしている石膏で作った作品に悪意があるくらい力を加え、割れないか何度も実験をして感じた私の個人的な主観をお伝えします。
石膏のみの厚みは約5㎜以上あれば、まぁ日常生活に耐えられる強度はあるかなと感じました。
5mmはこれくらいです。

これより薄くてもUVレジンで上面をコーティング、もしくは全面UVレジンでコーティングすることで強度は変わってきます。
参考にしてください。
お片付けの注意事項
石膏を排水管に流さないようにしてください。
排水管の中に石膏が溜まり、排水管が詰まる原因になります!!
大事なので、もう一度繰り返します。
石膏を排水管に流さないようにしてください。
石膏のごみ処理方法は、各自治体の処理に従ってください。
まとめ
アクセサリー作りを意識した石膏レジンの基本的な作り方、いかがでしたか?
レジンをされている方でしたら、石膏があればすぐに始められると感じて頂いたのではないでしょうか。
まずは、柔らかいシリコン型を使って、石膏を流して、取り出してみる。
一度やってみるとだいたいの勝手はわかるはずです。
何よりすごく楽しいです!!
石膏レジンに初めて挑戦するので✨
とても勉強になりました!ありがとうございます。
オススメの石膏、使ってみます!
ピアスにアレンジしてみたいのですが、ヒートンを付けるため、石膏に小さな穴をあけたりするのは強度の面で言うとしない方がいいのでしょうか?
ヒートンが石膏にかまないですし、ヒートンが入ったとしても日常使いができる強度はないのでおすすめしないです。
石膏レジンお楽しみください!