みなさん、こんにちは!
こんにちは!!
先生、こんにちは!
今日は、型を使ったUVレジンの作り方をやっていきましょう!
今回は、モリオ君に作ってもらうよ
僕でもできるかな~
モリオ君、大丈夫!きっとできるよ!!
型を使い、UVレジンを作るときは、ポイントが何点かあるから、そこを気を付けるときっとうまくいくよ!
僕、頑張るよ!
目次
今回、モリオ君が使った材料と道具
ブラスチャーム ウサギ
穴無しパール
星型チャーム
上記以外でレジンを楽しむのに必要なものはこちらを参考ください。
型にUVレジンを流す前準備
今回は、UVレジンが綺麗にできる、パジコ社のソフトモールド(半球)を使います。
パジコ社のソフトモールドは、型の表面に鏡面加工が施されているので、一般的に販売されている型よりも、仕上がりがきれいに出来ます。このソフトモールドは、独自で開発されたものらしく、よくあるシリコン型とは材質が違います。
型で、UVレジンの仕上がりにしわが出来たり、綺麗にできないな~という場合は、パジコ社のソフトモールドを一度使ってみることをおススメしますよ。
型についたほこりをとる
最初に、型についたほこりをマスキングテープで取りのぞきます。
ラメなどしつこい汚れには、ガムテープもおススメです。
練り消しは、モールドにくっついてしまって不向きでした。
マスキングテープの粘着のある面を手で型に押し付けていきます。
UVレジンの作品が完成した時、ほこりも一緒に巻き込んでいると残念な気持ちになります。
しっかりゴミ取りをしてください。
ペタ♪ペタ♪
デザインを考える
完成した作品をイメージしながら、実際に型に置いてみたり、並べてみたりして、デザインを考えてください。
初心者の方は、紙に実際作るサイズの円を描いて、そこに置いてみると分かりやすいと思います。
満月を見上げている僕をイメージしたよ。
なんだかお団子が食べたくなってきたな~!
パーツの下準備
カン付きのパーツを使うときは、カンをニッパーなどでカットして使いましょう!
ブラスパーツは、硬いので一度に切ろうとせず、何度かに繰り返してカットしましょう。
モリオ君、手を切らないように気を付けてね。
型にUVレジンを流す作り方
①UVレジン液を型に流す
下の写真のように、型になるべく近づけて、UVレジン液のボトル内の大きな泡が上から出やすいようにするため、ボトルを直角ではなく斜め45度くらいの角度に傾けてください。
UVレジンを出すときはUVレジン液のボトルを押して、出来るだけ流したい量を一点を目掛けて、一度にゆっくりと出すようにしてください。
一滴一滴ぽたぽたと流すと泡が入りやすくなりますので、ギューッと軽く押して一度に必要量を流しましょう。
また、円を描くように真ん中があいた感じに入れると、UVレジン液が全体に広がった際に、真ん中に泡が一つ出来やすくなります。
出来るだけ一点に流しいれるようにしましょう。一点からの広がりとなるので、泡が発生しにくいです。
POINT
・型に、UVレジン液のボトルの先端をこすりつけて、グルグル回しながらUVレジン液を流さない。
・UVレジン液の残りが少なくなってきたからといって、ボトルを上下に振らない
どちらもより気泡が入りやすくなるので、気をつけましょう。
残り少なくなった場合は、ボトルを逆さまに向けて置いておくと、出やすくなりますが、漏れたときのことも考えて、下に受け皿などを敷いておきましょう。
UVレジン液がまだまだあるのに、逆さまにして置いておくと、蓋を開けた瞬間、溢れ出るように出てくるので気をつけましょう。
振ったほうが、UVレジン液が早く出るような気がするよ
何もしないで、下に傾けてた方が早く出るよ。気長に待ってみて
②型を動かし、UVレジン液を型全体にいきわたるよう広げる
UVレジン液を型に流したら、まず、型を手で傾けて、型全体にUVレジン液がいきわたるように広げ、一度硬化させましょう。
これをすることによって、一番手前に薄い表面が出来上がるので、完成後、表が綺麗に、レジンの1層目と2層目の継ぎ目などがわかりにくくなるよ。
粘性が強いUVレジン液や細かいデザインの型を使う場合は、型全体にいきわたりにくいので、エンボスヒーターで液を少し温め、レジン液の粘性を弱めて、スティックやつまようじを使い、液の上澄みを移動させるような感覚で、なるべく一筆書きのようにすーっと伸ばし広げることがポイントだよ。
何度もスティックをレジン液の中につけたり、離したりしているうちに、結局それが泡立てていることになって小さな泡が入りやすくなるんだ。
型からはみ出しちゃった
型からはみ出てしまったら、スティックや爪楊枝などで、型にもどしてやるか、先の尖った綿棒などではみ出したUVレジン液を拭いたりしよう。はみ出した液が少量なら、完成後、型から外した後、ハサミなどでカットしても良いよ。
はみ出した部分は、バリになるから気をつけようね!
モリオ君、頑張って!
③UVレジンに入った気泡を取り除く
ここで気泡を取り除いていきます。
プリンの泡を消すように突いて消したり、エンボスヒーターで消す方法などありますが、
今日は、いちばん基本的な気泡の取り方「すくい取る」方法で行います。
気泡の取り除き方は、気になる気泡をスティックや爪楊枝などの先端がとがったものですくい上げます。
下の写真のように、型の表面を使って気泡を端に移動させ、すくい取ります。
すくい取った気泡をティッシュペーパーなどで拭い、次の気泡を取ります。
たくさん密集して細かい泡がある場合は、ヘラなどを使いましょう。
POINT
大きな気泡は、突いて消しても良いですが、あまり爪楊枝などをぐちゃぐちゃと動かしていると、余計に気泡が増えてイライラする結果になります。すくい取るのが一番確実。
⑤UVレジン液をUVランプで硬化させる
ここで一度硬化させます。
途中硬化は、30秒ほどで大丈夫です。
(レジン液のメーカーによって違いますので、説明書を確認しましょう
そんなに早くて良いの?
途中硬化は、動かないようにするだけだから、30秒ほどで大丈夫。
一層目は、何も入れずにUVレジン液のみで硬化させます。
④パーツを入れる
POINT
完成した作品は、型の底が一番正面に来るようになります。
パーツを置くときは、上下、左右、逆に置いていかなければなりません。
注意しましょう。
①~⑤を繰り返して層を作っていく
①UVレジン液を型に流す
②型を動かし、UVレジン液を型全体に広げ、行きわたらせる
③UVレジンに入った気泡を取り除く
④パーツを入れる
⑤UVレジン液をUVランプで硬化させる
だんだん説明が簡単になってきたね
あとは、これの繰り返しだからね
先生!!大変だ~!
ウサギが逆を向いている~!
ほんとだね。
左右も逆にいれないとこうなるね。
これはこれで、いいんじゃない?
このまま、作ってみよう!!
月を見上げるウサギが~!!
今回のようなしまった~を防ぐ方法は【デザインを考えるとき】に型に実際に置いてみて確認するのが良いね。
こういうミスも良い勉強になります。
気を取り直して、次にいきましょう。
⑥ラメで背景を作る
最後にもう一層透明を流すよ。さっき入れたラメを上から覆うんだ。
これで最後なので、途中硬化の30秒じゃなく、6分ほどしっかり固めよう。
(レジン液のメーカーによって、また作るものの厚みによって、着色料の入れた量によって変わってくるので、様子を見ながら時間調整しよう)
⑦透明な型は、裏からもUVランプをあてよう
出来た!!じゃ~取り外すね。
ほんとだね。
モリオ君、ちょっと待った。
型の裏面からもUVランプをあてた方が良いよ。
型を裏返して、2分くらいUVランプにあてて、硬化させよう。
今回は、パーツが少ないけど、金属パーツなど紫外線を通さないものをたくさん詰め込んじゃうと、表は紫外線があたりにくくなるんだ。だから型の裏からも当てるのがおすすめだよ。
ここ、めちゃくちゃ重要だよ!
最後は、型をひっくり返してあてるのか~。いつも、ひっくり返してなかったよ~~
POINT
型が透明だから、裏面からも紫外線が通ります。
最終硬化の時は、UVレジン液にもよりますが、表面は6分、裏面2分くらいあてたほうがUVレジン液の未硬化を防ぐことができます。
いつも型から作品をとった場合、表側がベタベタしてる!!となる場合は一度試してみてください。
⑧型からレジンを取り出す前に冷ます
ついに出来たね!!じゃ~取り外すね。
モリオ君、ちょっと待った~!
UVランプをあてた直後は、UVレジンは硬化熱で熱くなっているんだ。
この状態で、型から取り出すと型の劣化が激しくなるから、冷ましてから型から取り出した方が良いよ
POINT
型は、消耗品です。といっても、やっぱり長持ちさせて使いたいですよね。
何個も作っているうちに、だんだん型の表面が、レジンの硬化熱などで劣化していきます。
熱をもった状態で、型からレジンを取り出すと、型の劣化が早まる原因になりますので、
レジンが十分冷めた状態で型から取り外してください。
型の劣化を抑える方法は、レジンのシリコンモールドは消耗品?仕上がりが悪くなる型の劣化を抑える方法にさらに詳しく載っています。
⑨型から取り出す
先生!もう取り出しても良いよね?
いいよ~。
よっと!
おお~!!
可愛い!!
はじめて綺麗にできた!
モリオ君!綺麗に出来て、良かったね。
今回は、長めの授業よく頑張ったね。
最後にもう一度、今日のまとめをしとこうか。
まとめ
型にUVレジンを流す前準備
・型のほこりをしっかるとる
・パーツを封入する前に、カンがついているものはカットしておく
・デザインを考える
型に流す場合は上下、左右が逆になるので、事前にデザインを考えることが大事
型にUVレジン液を流す作り方
①UVレジン液を型に流す
②型を動かし、UVレジン液を型全体に広げ、縁まで行き渡らせる
③UVレジンに入った気泡を取り除く
④パーツ、ラメなどの封入物を入れる
⑤UVレジン液をUVランプで硬化させる
①~⑤を繰り返し、最終の硬化は表面6分、裏面も2分ほどUVレジンをあてる
型からレジンを取り出す前は、十分、型を冷ましてから取り出す。
途中で綺麗にできているか確認する方法
制作途中で綺麗に出来ているか気になる場合は、型の裏からみるとどんな感じか確認できます。
その際の注意として、UVレジン液が未硬化状態で型を上にあげ、裏面から見る場合は、型が傾かないように気を付けてください。型が傾くと中に配置したパーツなどが移動します。
下にミラーなどを置き、型をほんの少し浮かし、ミラーを見て確認するようにすると、そのような心配がなくなります。
綺麗に出来てうれしいな!
型でUVレジンを作る基本的なことは抑えているから、家でも復習してみてね。
は~い!!早速もういっこ作ってくるよ~!
私もおうちで作ってみよう!
とても分かりやすい説明で初めてでも上手くできそうです。
型枠が乳白色のシリコンですが裏返してUVを当てたら効果はありますか?
お役に立ててうれしいです。
型は実物を見てみないと紫外線を通すかわかりませんが
型の表部分にUVレジンを少し塗り、裏返してみて、ライトを照射し、型が紫外線を通すか実験してみるのが良いです。
試してみてください。