「レジンを本格的に作りたいけど、何から揃えたら良いですか?」
色んな人からよく頂く悩みです。
この記事では、UVレジン、LEDレジン、エポキシレジンそれぞれに制作で必要な材料、道具を着色、研磨などの制作工程ごとに知ることができます。
※主にきれいに作るための道具の紹介をします。
レジン歴12年、レジン専門店として起業して8年の経験から得た知見を具体的にお伝え致します。
UVレジン、LEDレジン、エポキシレジン
- それぞれに個別で必要な材料、道具をお伝えし
- 共通して使える道具を着色、研磨などの制作工程別に紹介します。
この記事を読み終えると、作りたい作品には、どんな材料、道具をそろえると良いかがわかります。
この記事がきっかけで素敵なレジンライフになれば嬉しい限りです。
目次
レジン初心者が必要なもの 材料・道具
①~⑤を順番に該当するものを選ぶと必要なものがわかります。
レジンの種類ごとに必要なものが異なります。
- LEDレジン⇒LEDレジン液、LEDライト
- UVレジン ⇒UVレジン液、UVライト
- エポキシレジン⇒エポキシレジン液、スケール、容器、スプーン
何を作るにも下記は使用します。
つまようじ、シリコンマット、エンボスヒーター
LEDレジン、UVレジン、エポキシレジンで作ることができる種類は大きく分けて、①型に流す、②ミール皿・空枠、③ものにコーティングするの3種類しかないです。
種類ごとに必要なものが異なります。
- 型⇒型、脱型剤
- ミール皿・空枠⇒空枠シール(空枠)、脱脂剤
- コーティング⇒筆
着色や研磨など制作内容によって必要なものが異なります。
必要な工程があれば選んでください。
- 着色:着色剤、スティック、パレット、保存容器
- 接着:接着剤、脱脂剤
- 研削:ヤスリ、耐水ペーパー
- 研磨:耐水ペーパー、コンパウンド
自己判断でご準備ください。
- 手についたレジン液を落とす:手洗い用洗浄液
- 手にレジンをつくのを防ぐ:手袋
- レジン液の有機ガスを吸わないようにする:防毒マスク
- レジンを研磨した粉塵を吸い込むのを防ぐ:防塵マスク
- レジンを研磨した粉塵が目にはいるのを防ぐ:ゴーグル
下記のような方を例にすると
LEDレジンでピアスを作りたい!
型をつかって、ラメとかビーズを入れてレジンに色も付けたい!
手についたレジン液はきちんと落としたい!
①LEDレジン⇒LEDレジン液、LEDライト
②つまようじ、シリコンマット、エンボスヒーター
③型⇒型、脱型剤
④着色:着色剤、スティック、パレット、保存容器
接着:接着剤、脱脂剤
⑤手についたレジン液を落とす:手洗い用洗浄液
となります。
商品の詳細については、一つずつ詳しく説明していきます!
LEDレジンを作るのに必要なもの 材料・道具
LEDレジンを楽しむときだけに必要な材料・道具
LEDレジン液
LEDライトをあてると固まるレジン液
LEDレジン液はLEDライトをあてると1分~2分ほどで固まります。
UVレジン、エポキシレジンと比べると硬化が早く作業性が良い。
LEDライト
LEDライトを照射する機械
ボタンを押すとLEDライトが照射され、LEDレジン液を固めることができます。
UVライトに比べ、非常に超寿命。
- 大きな作品作りに向いてる庫内が広いコンセント電源の置き型
- 持ち運びが便利なUSB電源のコンパクトタイプ
- 仮固定に重宝する電池式ハンディタイプ
UVレジンを作るのに必要なもの 材料・道具
UVレジンを楽しむときだけに必要な材料・道具
UVレジン液
紫外線で固まるレジン液
UVレジン液は紫外線をあてると5分~10分ほどで固まります。
太陽光でも固まる。
UVライト
UVライトを照射する機械
ボタンを押すとUVライトが照射され、UVレジン液を固めることができます。
エポキシレジンを作るのに必要なもの 材料・道具
エポキシレジンを楽しむときだけに必要な材料・道具
エポキシレジン液
主剤と硬化剤を混ぜ化学反応で固まるレジン液
商品ごとに決まった配合比で主剤と硬化剤をよく混ぜると約1日~2日ほどかけてゆっくりと化学反応で固まるレジン液。
UVレジン、LEDレジンに比べ透明感が高い。
コスパが安く、化学反応で固まるので大きな作品、たくさんの封入物を閉じ込めた作品作りに向いている。
スケール
エポキシレジンの主剤と硬化剤を量る道具
きちんとした量を量ることによって混合比が違うことによる硬化不良を防ぐことができます。
10gくらいの少量を混ぜる際は主剤と硬化剤をより正確に測らないと配合比が大きく違ってくるので0.1g単位で計測できるスケールが望ましい。
容器
主剤と硬化剤を混ぜる容器
主剤と硬化剤の総量が十分にはいる大きさの容器が混ぜやすいです。
容器がPP(ポリプロピレン)製やシリコン製の場合は、容器に残った硬化したレジン液はぺりっと取れるので再利用可能。
持ち手がある容器の方が落としにくくて安心感があります。
スプーン(かき混ぜ棒)
主剤と硬化剤をかき混ぜるスプーン
容器より長いスプーンがスプーンを容器に置いても持ち手が汚れにくいのでおすすめ。
(基礎道具)レジンを作るのに必要なもの 材料・道具
UVレジン、LEDレジン、エポキシレジンで制作工程に関係なく使用する材料、道具
つまようじ
つく、すくう、動かす、広げる、混ぜるなどの色々な制作に使える最強ツール
- 気泡をつく、すくう
- 封入パーツの位置を移動する
- レジン液を広げる
など使用頻度が高い。
先端がレジン液で固まっても1本1円もしないコスパの良さで使い捨てしやすいのも魅力。
画像のような木、丸形状、先端が少し細くなった仕様が使いやすい。
シリコンマット
作品の下敷きとして使用できるシリコン製マット
レジン液がくっつかないシリコン素材なので、シリコンマットの上にレジン液をこぼしても硬化させるだけで簡単にペロッと剥がれるため作業机を汚しません。
ペラペラのシリコンマットは制作物をのせた状態では持ち運びしにくいので、透明な硬いものをマットの下に貼り付けておくと使い勝手がより良くなります。
エンボスヒーター
熱風を飛ばし、レジン液の中の気泡を消す道具
熱風があたったレジン液表面の気泡は温められ、膨張し消えます。
また、温められたレジン液の粘性はゆるまります。
風が広範囲にでるドライヤーでは周りの材料、道具を吹き飛ばすため代用にはなりにくい。
100℃以上の熱風がでるため火傷や型、シリコンマットの変形には注意が必要です。
型でレジンを作るのに必要なもの 材料・道具
型
レジンを特定の形にするための材料
レジン液を注ぎ込んで硬化させることによって、型の形状を作り出せます。
型、ミール皿・空枠、コーティングの中でレジンの透明感を最大限楽しむことができます。
手芸用途の場合はシリコン製が多い。
脱型剤
型からレジン硬化物を取り出しやすくする道具
型とレジンの間に脱型剤を流すことによって、型からレジンをスルッと取り出せます。
また、型からレジンをとり出しやすいと型を傷つけたり、亀裂がはいったりする劣化防止にもつながります。
型が破損するとレジンの仕上がりにも影響するため、型はなるべくきれいに使用することが望ましい。
ミール皿・空枠にレジンを流して作るのに必要なもの 材料・道具
空枠シール
空枠からレジンが漏れないようにするシール
空枠の底になる部分にシールを貼ることによって、レジン液を漏れずに流すことができます。
シールは透明のため裏側からもUVライト、LEDライトで硬化できるのでシールを剥がした後のべたつきがない。
脱脂剤
レジンとミール皿・空枠の密着性をよくする材料
脱脂剤をミール皿・空枠の金属部分につけ、手垢などの油分を落とすことで、ミール皿・空枠からレジンが剥離しにくくなります。
レジンをコーティングするのに必要なもの 材料・道具
筆
レジン液を広げるための道具
ものに筆をギュッ押し付けないで、レジン液の上澄みを動かすイメージでレジン液を広げると気泡を入れずに広げることが可能。
レジンの着色に必要な材料・道具
着色剤
レジン液に色をつけるための材料
レジン液に混ぜると色付けができ、レジンで表現できる幅が広がります。
着色剤には固まる力がないため、レジン液に入れすぎると硬化不良になるため入れすぎ注意。
調色パレット
レジン液と着色剤を混ぜて色づくりに使う道具
レジン液と着色剤を混ぜやすく、色付けされたレジン液をすくいやすい。
少量のレジン液の場合は、一度別の場所に着色剤を出してから少しずつ着色剤をレジン液に入れ、色の微調整をするのがポイント。
調色スティック
レジン液と着色剤を混ぜるためのスティック
レジン液と着色剤を混ぜやすく、色付けされたレジン液をすくいやすい。
保存容器
着色したレジン液を保存するための遮光容器
光を通さないため、調色した好みのカラーレジン液を保存し、蓋をあけるだけでサッと使えます。
調色用のパレットとしても使用可能。
自然硬化するエポキシレジンでは使えません
レジンと金属との接着に必要なもの 材料・道具
接着剤
レジンと金属パーツを強力にくっつける液体
レジンと金属パーツが設置するライトがあたらない面に薄く接着剤を塗ることで強力に接着できます。
適応表にレジン(硬質プラスチック)と金属パーツ(金属)は強力に接着すると記載の接着剤を選ぶこと。
脱脂剤
レジンと金属パーツの密着性をよくする材料
脱脂剤を金属パーツにつけ、手垢などの油分を落とすことで、金属パーツからレジンが剥離しにくくなります。
(研削)レジンを削るのに必要なもの 材料・道具
ヤスリ
レジンを削る工具
やすりの突起をレジンに押し付け押すことによってレジンが削れ、見た目を整えていくことができます。
作業用途によって使い分けが必要
大きめの樹脂(プラスチック)用平ヤスリ
ダイヤモンドヤスリ 削る場所によって形状を変える
耐水ペーパー
レジンを削るザラザラとした耐水紙
サンドペーパーのザラザラした部分をレジンにこすることによって、バリをとったり、レジンの形を整えることができます。
ザラザラの目の粗さが数字で表され、数字が小さい方がより目が粗くなり、削る力が強くなります。
私は、レジンのバリ取り、形を整える目的で削る場合は240番を多用しています。
(研磨)レジンを磨くのに必要なもの 材料・道具
耐水ペーパー
レジンの表面を滑らかにする水に強い研磨紙
耐水ペーパーをレジンにこすることによってレジン表面に傷をつけます。
耐水ペーパーの目を細かいものに変えていき、より細かい傷をつけていくことによって表面を滑らかにすることができます。
ザラザラの目の粗さが数字で表され、数字が大きい方がより目が細かくなり、仕上げに向いています。
コンパウンド
レジンを削る細かい微粒子がはいった液体
耐水ペーパーで形を整え、傷やくすみを消した後にコンパウンドを柔らかい布につけレジン表面を優しく磨くことによってレジンに艶がでてきます。
耐水ペーパー同様、最初に粗い研磨剤入りコンパウンドで磨き、最後は仕上げ用コンパウンドを使用します。
レジンを安心、安全に楽しむために必要なもの 材料・道具
手洗い用洗浄液
手についたレジン液を落とす洗浄液
石鹸では落ちない手についたレジン液を落とすことができます。
レジン後に手を気にしながら生活する心配がなくなります。
手袋
手にレジンがつくのを防ぐ道具
手に装着することで、制作中に誤ってレジン液が手につくのを防ぎます。
手袋にレジン液がついたことを気づかず色々なものを触ると2次被害になるので注意。
防毒マスク
レジン液の有機ガスを吸い込むのを防ぐマスク
レジン液に対応した吸収缶を使用し、空気が漏れないようにしっかりと口に装着するとレジンの有機ガスを人体に吸い込ないので、安心してレジンを楽しむことができます。
UVレジン、LEDレジン、少量のエポキシレジンでは必要ないかもしれませんが、エポキシレジンを大量に制作する際は装着することが望ましいです。
防塵マスク
レジンを研磨した粉塵を吸い込むのを防ぐマスク
防塵フィルタを使用し、空気が漏れないようにしっかりと口に装着するとレジンを研磨した時に発生する粉じんを吸い込まないので、安心してレジンを楽しむことができます。
ヤスリでレジンのバリ取りや少し削る程度なら大丈夫ですが、サンダーなどの機械で削る際には着用を推奨します。
ゴーグル
レジンを研磨した粉塵が目にはいるのを防ぐゴーグル
顔にゴーグルを装着すると、粉塵が目に入るのを防ぐので、快適にレジンを研磨や研削することができます。
ヤスリでレジンのバリ取りや耐水ペーパーでの研磨程度なら大丈夫ですが、サンダーなどの機械で削る際には着用を推奨します。
まとめ
便利な材料、道具は使うだけでレジンを簡単にきれいに作ることができるようになります。
必要なものは早めに揃えて、レジン作りを楽しんでください!
- LEDレジン⇒LEDレジン液、LEDライト
- UVレジン ⇒UVレジン液、UVライト
- エポキシレジン⇒エポキシレジン液、スケール、容器、スプーン
つまようじ、シリコンマット、エンボスヒーター
- 型⇒型、脱型剤
- ミール皿・空枠⇒空枠シール(空枠)、脱脂剤
- コーティング⇒筆
- 着色:着色剤、スティック、パレット、保存容器
- 接着:接着剤、脱脂剤
- 研削:ヤスリ、耐水ペーパー
- 研磨:耐水ペーパー、コンパウンド
- 手についたレジン液を落とす:手洗い用洗浄液
- 手にレジンをつくのを防ぐ:手袋
- レジン液の有機ガスを吸わないようにする:防毒マスク
- レジンを研磨した粉塵を吸い込むのを防ぐ:防塵マスク
- レジンを研磨した粉塵が目にはいるのを防ぐ:ゴーグル
はじめまして。
私は今まで趣味がなく、暇な時間をもてあましていました。なのでレジンでもしようかなー?なんて軽い気持ちで、ネットでレジン初心者向けの商品を見ていました。
たくさんありすぎて決めきれず、お店に行っても悩むばかりで…でも、こちらのブログを見て、分かりやすい説明、きちんとした必要性も書いてあったので、ぜひさんこうにさせていただきたいとおもいました。ぜひ参考にさせて頂きたいとおもいました!!!
ありがとうございます!
これからレジン制作楽しみます!
いつかお店にも行けたら嬉しいです!
はじめまして。とっても嬉しいコメントありがとうございます。
ステキなレジンライフになることを願っております。
良くわかりました
このサイトで分からないことが分かって良かったです。